おもてなし英語力を磨く「英語応対能力検定」スタート!
9月中旬に入り雨続きで涼しく、このまま残暑もなく秋になってしまいそうな気配ですね。
今月は遅めの夏休みをとりグアムに行ってきました。グアム旅行はこれで3回目。1回目はかなり昔、半分仕事のような旅行だったためあまり覚えていないのですが、今回は昨年に続いての訪グアムで土地勘もあり、無駄のない充実したバケーションとなりました。
3泊4日をフルに満喫したので、これでグアムは十分!となるかというと・・
いえ、それがもっともっと知りたくなるのですね。ガイドブックを見ながら、次はこの小さく載っている、日本人がほとんど行かなそうな場所に行ってみようとか、今回このプライベートビーチを経験したので、今度はこっちのビーチに行ってみようとか、よりニッチによりディープにグアムを体験したいという欲求が出てきます。
※日本人観光客を全く見かけなかったチャモロ広場
日本に来る外国人観光客も、2回目、3回目のリピーターになると、いわゆる観光地では飽き足りず、日本人でも行ったことがないようなところを観光しているとか。少し古いですが2015年7月5日日経MJプレミアムの「ツウな外国人100人に聞いた、日本のオススメ観光」という記事によれば、地方の花火・夏祭りに行ったり、巣鴨など外国人用でない街に行ったり、等々力渓谷や玉川上水沿いに行く人までいるとのこと。そしてその案内役は観光ガイドではなく、日本に在住の外国人のようです。そう言えば、オフィスのすぐ近くのちょっとわかりにくいところにある沖縄料理レストランに行ったとき、欧米人観光客の団体が来ていて、どうしてこんなところがわかったのだろうと思いましたが、きっとこういう日本に住んでいる外国人が情報提供をしているのですね。
外国人観光客の受け入れに関しては、少し前まで日本側の態勢が不十分とよく言われていましたが、最近は表示板も英語・中国語・韓国語などで書かれ、店ではネイティブを含む外国語が堪能なスタッフが接客する姿もよく見られるようになりました。
2016年9月18日の日経新聞によれば、政府は、現在「通訳案内士」という国家資格がないと有償のガイドができないところを、今後無資格でもガイドできるよう規制緩和するとか。そうなると英語以外の言語の使い手がガイドになったり、地方限定で観光地を案内する人を増やしたりできると期待されています。
また、“おもてなし英語力”を磨く「英語応対能力検定」も始まります。この検定は旺文社、カシオ計算機、毎日新聞社の3社が共同出資会社を設立し、来年3月から実施される予定。報道によれば、従来の英語検定のように体系的・網羅的な英語力の向上を目指すのではなく、訪日外国人と接する機会が多いサービス業の現場スタッフなどが使う英会話に絞った検定になっているそうです。確かに、観光地では高度な英語力がなくても、お客様をおもてなしするためのコミュニケーションができれば、あとは笑顔と心でなんとかなりそう。
2020年の東京オリンピックまで早くもあと4年。これから更に増加する外国人観光客をお迎えする準備が、着々と進んでいきそうです。