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スタッフブログ

報道映画が好きです。

2016年6月17日

私の趣味の一つに映画鑑賞があります。

ビデオやケーブルTVでも観ますが、月に一度は映画館に通って新作を観ます。映画館通いも大好きなのです。

そして楽しみなのは社会派のドラマ。

先月はUS映画「スポットライト 世紀のスクープ」を観ました。

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この映画は、USの有力紙「ボストン・グローブ」紙が2002年に報じた、カトリック教会神父たちによる児童への性的虐待を暴いた実話。

映画も2015年公開映画を対象としたUSアカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞しています。

では、この映画がハリウッド映画らしく、とんでもないサスペンスや大迫力のどんでん返しがあるのか?といえば全くそうではなく、非常に淡々とした映画になっているのです。

映画の中で、「ボストン・グローブ」紙の調査報道特集「スポットライト」を担当する記者たちは、ある日親会社から来たての編集局長から、「神父による児童への性的虐待の取材はどうか」との指示が出るのです。

カトリック信者の多いボストンでそんなことして大丈夫か?といぶかしむ者も出ますが、調査が進むうちに被害者の多さ、泣き寝入りの実態、教会による隠ぺい工作など様々な悪事が炙り出され、記者たちの本気度が高まってゆきます。

しかしそれは比較的小さな街の地元に根差した新聞社のこと、調査対象の神父も信者も、記者たちの近隣に住む同胞であるため、慎重に調査が進んでゆきます。

被害者への取材、その支援者たちへの取材、加害者への確認と、一つひとつ積み上げてゆく過程がとても静かに進み、新聞社への圧力も加わります。ここで観客は、新聞社の調査報道の難しさや記者の取材ぶりをじっくりと見ることになります。

このスクープ報道は、年を超えてシリーズ化され、全米を巻き込んだスキャンダルに発展して行ったそうで、この報道自体が2003年のピューリッツァー賞の中でも最高位の「公益部門」を受賞することになったのです。

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映画パンフレット(タブロイド新聞風)

USは銃犯罪も多く、大統領予備選もけなしあいばかりで、なんでも大騒ぎって印象であまり好きな国ではありませんが、報道の自由はかなりあるように感じます。

そして、報道をテーマにした映画も多数制作されています。

最後に私の好きな報道映画を列挙して終わりにいたします。

「大統領の陰謀」「グッドナイト&グッドラック」「キル・ザ・メッセンジャー」「消されたヘッドライン」「ヴェロニカ・ゲリン」・・・そうそう日本にも「クライマーズハイ」がありましたね。

[K.Kodama]

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