専門家と一般市民を繋ぐイベント
先日、三鷹まで足をのばして「アストロノミー・パブ」というイベントに行ってきました。科学の専門家と一般市民が、飲み物片手に気軽に話し合える「サイエンスカフェ」というのを耳にしますが、「アストロノミー・パブ」はその天文版のようなものです。
月1回、三鷹ネットワーク大学にて行われており、前半はホストとゲスト講師による「トークタイム」、後半は講師や参加者同士が自由に話せる立食形式の「パブタイム」で構成されています。ゲスト講師には、宇宙に関する取材を続けているライターや、広報担当者がお話しされることもあり、普段の仕事ではあまり関わりのない分野のメディアの話も聞けて、勉強になります。
先日のイベントでは「Kavli IPMUのことが知りたい!~広報担当にきく宇宙研究の最先端」と題して、ゲスト講師に東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(…長いので、Kavli IPMUと略します)の広報担当・小森真里奈さん、ホストに天文ライターの梅本真由美さんがお話しされました。
文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラムとして2007年に発足したKavli IPMUは、数学・物理学・天文学の連携によって、宇宙に関する研究を進めています。世界トップクラスの研究者が集う研究機構と聞くと、近寄りがたいイメージですが、広報担当者の話によると、毎日午後3時になるとラウンジにお菓子を用意し「Tea Time」の時間を設け、研究室にこもりがちな研究者たちのリフレッシュタイムとして習慣にしているとのこと。どこにいても人が集まると自然と議論が始まるため、建物のいたるところに黒板があり、閃いたらいつでも書き留められる工夫もしているそうです。
その前に参加した回では、「宇宙取材の現場から」と題して、ゲスト講師に「日本宇宙少年団情報誌」編集長を経てフリーライターになった林公代さん、ホストは国立天文台天文情報センター広報室の小野智子さんが務め、NASA・ロシア・日本でのロケット打ち上げ取材や、ハワイのすばる望遠鏡など世界の宇宙施設の取材、宇宙飛行士や天文学者たちのインタビューなど、現場の裏話を写真と共にお話ししていただきました。
知らない世界を知ることは、楽しいですね。広報コンサルタントとして、これからも色々なことに関心を持ちたいと思います。
[makabe]